「ぼくらは『化学』のおかげで生きている」齊藤勝裕著  

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 自然現象や医療や環境問題まで、私たちの日常を取り巻く世界を動かしている化学の法則や定理を分かりやすく解説したサイエンス読み物。

 ありのままの地球には現在の70億人という人口を養う力はなく、化学肥料の存在なくしては、人々は食料を確保することは出来ない。その化学肥料の誕生のもととなった「空中窒素の固定」を人工的に行う方法「ハーバー・ボッシュ法」や、実は物質名ではなく結晶や液体と同じように物質のひとつの状態であるという「液晶」、そして太陽光発電の仕組みである「光電効果」など。教科書が導いてくれなかった「化学の素晴らしい世界」を案内してくれる学び直しのための書。(実務教育出版 1400円+税)




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