「繭と絆 富岡製糸場ものがたり」植松三十里著

公開日: 更新日:

 新設の製糸工場の場長に就任した尾高惇忠は、富岡に単身赴任して、普請から立ち会っていた。ある日、自宅に戻った惇忠は、14歳の長女・勇に工女となるよう命じる。勇は、以前、志願したときは認めてくれなかった父親の心変わりに戸惑う。おまけに惇忠は、決まっていた勇の縁談も3年延期すると言い出す。いいなずけの清三郎に励まされ、父に連れられ富岡に赴いた勇だが、完成したばかりの製糸場には、同僚となるはずの工女は一人も見当たらない。国が雇ったお抱え外国人を恐れて、工女が集まっていなかったのだ。勇は、自分が工女集めに利用されることを知り、憤慨する。

 富岡製糸場興隆の基礎を築いた父娘の絆を描く長編小説。(文藝春秋 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    東大出身の小林政調会長は日本史を学ぶべき「2600年以上続く男系継承」は歴史なのか神話なのか…皇室典範改正で浮かんだ疑問

  2. 2

    松尾雄治さん(1)ゴルフ場で意識を失う…「気が付いたら病院のベッドでした」

  3. 3

    国民も気づき始めた皇室典範改正のおかしさ 「愛子天皇」潰しに抗議する市民デモが国会を取り囲む?

  4. 4

    麻生太郎が「皇室典範」改正を急ぐ理由は…“日本会議の30年の集い”に間に合わせたいから

  5. 5

    今も続く「皇室典範」は出来の悪い法律…男の側に不妊の原因を求める発想がなかった時代の産物だ

  1. 6

    不振続く和久田麻由子「news LOG」 M!LK曽野舜太の出演は「毒まんじゅう」か「良薬」か

  2. 7

    高市首相は今の天皇や上皇が嫌で嫌でならない 保守派のホンネは天皇制「崇拝」ではなく「衰退」

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    麻生副総裁への飛び火を防ぐため? 福岡県議会の議長ポスト金銭授受疑惑に自民党本部の後手

  5. 10

    新垣結衣は芸能界から引退するのか? 相次ぐCM降板と夫・星野源の紅白連続出場ストップの余波