「繭と絆 富岡製糸場ものがたり」植松三十里著

公開日: 更新日:

 新設の製糸工場の場長に就任した尾高惇忠は、富岡に単身赴任して、普請から立ち会っていた。ある日、自宅に戻った惇忠は、14歳の長女・勇に工女となるよう命じる。勇は、以前、志願したときは認めてくれなかった父親の心変わりに戸惑う。おまけに惇忠は、決まっていた勇の縁談も3年延期すると言い出す。いいなずけの清三郎に励まされ、父に連れられ富岡に赴いた勇だが、完成したばかりの製糸場には、同僚となるはずの工女は一人も見当たらない。国が雇ったお抱え外国人を恐れて、工女が集まっていなかったのだ。勇は、自分が工女集めに利用されることを知り、憤慨する。

 富岡製糸場興隆の基礎を築いた父娘の絆を描く長編小説。(文藝春秋 1600円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士