「ディストピアとユートピア」山口謠司著

公開日: 更新日:

 著者によると、漢詩は「ディストピア(=希望のない世界)」である「現実」を、「ユートピア」に変えるために必要な豊かな精神を育ててくれるという。漢詩を鑑賞しながら、ユートピアはどこにあるのか、人間はどこに向かおうとしているのかを問う漢詩入門書。

 何度も挫折を味わいながら、生涯で9200首という膨大な数の詩を残した900余年前の中国の詩人・陸游の人生、小説で西洋的近代のなかで生まれてくる人々の知識と欲を描く一方、晩年、もっとも時間を費やした漢詩に東洋的な理想郷を求めていた夏目漱石、そして詩聖と呼ばれる杜甫など。各人の作品をヒントに、ユートピアについて考える。(dZERO 1900円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桜を見る会前夜 安倍事務所とニューオータニに裏取引疑惑

  2. 2

    芦田愛菜は大絶賛も…“着物姿”を比べられた神田うのの悲哀

  3. 3

    「桜を見る会」問題 国会では真相の究明のみ全力を尽くせ

  4. 4

    山口ポスティングでメジャー移籍へ 巨人初容認4つの裏事情

  5. 5

    美馬に続き鈴木にもフラれ…巨人FA2連敗が“怪我の功名”に

  6. 6

    ソフトバンク1位・佐藤直樹 ドラフト当日に上がった悲鳴

  7. 7

    新制度開始直前 前代未聞だった「全高長」の導入延期要請

  8. 8

    経済を揺るがす関電問題&前厚労政務官口利き疑惑も追及を

  9. 9

    安倍首相が墓穴 桜を見る会夕食会弁明で法律違反を正当化

  10. 10

    原監督のセDH制導入には大賛成だが…タイミングが悪すぎた

もっと見る

編集部オススメ

  1. {{ $index+1 }}

    {{ pickup.Article.title_short }}

もっと見る