「三重スパイ イスラム過激派を監視した男」小倉孝保著

公開日: 更新日:

 アルジェリア・イギリス・フランス3カ国の諜報機関を渡り歩いた元スパイ、レダ・ハセインの数奇な半生を描くノンフィクション。

 アルジェリアの裕福な家庭に生まれたハセインは、ジャーナリストとして政府系新聞社で働いていた。だが、国内で反政府運動が高まり、若者の怒りに共感した彼は、国内やパリで新聞社の立ち上げを模索。しかし、イスラム過激派のテロの標的になってしまう。同じころ、顔見知りのジャーナリストからアルジェリア内務省の諜報機関の工作員になるよう持ち掛けられ、スパイ人生が始まる。イスラム過激派の一大拠点ロンドンでモスクに潜入し、指導者たちの行動を追い続けたハセインのスパイ活動の実際と苦悩を活写。

(講談社 1800円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阪神・梅野がFA流出危機!チーム内外で波紋呼ぶ起用法…優勝M点灯も“蟻の一穴”になりかねないモチベーション低下

  2. 2

    梅野隆太郎は崖っぷち…阪神顧問・岡田彰布氏が指摘した「坂本誠志郎で捕手一本化」の裏側

  3. 3

    国民民主党「選挙違反疑惑」女性議員“首切り”カウントダウン…玉木代表ようやく「厳正処分」言及

  4. 4

    阪神に「ポスティングで戦力外」の好循環…藤浪晋太郎&青柳晃洋が他球団流出も波風立たず

  5. 5

    本命は今田美桜、小芝風花、芳根京子でも「ウラ本命」「大穴」は…“清純派女優”戦線の意外な未来予想図

  1. 6

    巨人・戸郷翔征は「新妻」が不振の原因だった? FA加入の甲斐拓也と“別れて”から2連勝

  2. 7

    時効だから言うが…巨人は俺への「必ず1、2位で指名する」の“確約”を反故にした

  3. 8

    石破首相続投の“切り札”か…自民森山幹事長の後任に「小泉進次郎」説が急浮上

  4. 9

    今田美桜「あんぱん」44歳遅咲き俳優の“執事系秘書”にキュン続出! “にゃーにゃーイケオジ”退場にはロスの声も…

  5. 10

    参政党のSNS炎上で注目「ジャンボタニシ」の被害拡大中…温暖化で生息域拡大、防除ノウハウない生産者に大打撃