「世界の美しい階段」エクスナレッジ編

公開日: 更新日:

 改めて見ると、それぞれの空間に合わせてデザインされた階段は、なんとも見応えがあるものだと再認識させられる。

 9世紀に建築されたインド西部の巨大な階段井戸「チャンド・バオリ」は、井戸の三方が13階層、3500段もの階段で覆い尽くされ、その景観はコンピューターゲームの中に入り込んでしまったかのような錯覚を見る者に与える。

 他にもエクアドルの巨大な滝「パイロン・デル・ディアブロ」に接するように設けられた「世界でもっとも怖い階段」、コロンビアの高さ200メートルもの巨大な岩「ピエドラ・デル・ペニョール」の隙間に縫い目のように設けられた650段の階段などの大自然に刻まれた「絶景の階段」から、グラフィックアートのようなアメリカの石油備蓄タンクの点検用階段や、花まつりに合わせて花や緑の植木鉢で絵を描いたイタリア・シチリア島の大階段、階段全体をキャンバスにして女性の絵が描かれたフランスの古いたばこ工場などの「街角の階段」まで、148もの階段が堪能できる。 

 東京の赤坂サカスにある世界最大級の大階段LEDビジョンなど最先端の階段や、ジェットコースターのレールの上を歩くような体験ができるドイツの立体アートなどユニークな階段も紹介されるのだが、蹴り込みの部分に詩句が1行ずつ書かれたイタリアのとある町の名もなき小さな階段にも心が奪われる。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網