「解」堂場瞬一著

公開日: 更新日:

 1989年、小説家を志す鷹西と政治家を志す大江は、それぞれ新聞社と大蔵省へ就職する。5年後、代議士の父が急逝し、大江は後援会から出馬を要請される。しかし、しがらみを持つことを嫌い、自ら事業を起こして得た資金で選挙に出るつもりだ。大蔵省を退局し、政界を引退して伊豆の別荘地で隠居生活を送る堀口に、起業のための融資の依頼に行く。だが、交渉は決裂。大江は、堀口を殺して金庫から持ち逃げした金でIT事業を起こす。一方、2011年に作家デビューした鷹西は支局時代に担当し、時効になった堀口の事件の取材を再び始める。

 親友だった2人の男の人生を描きながら進む社会派ミステリー。

(集英社 740円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希に向けられる“疑いの目”…逃げ癖ついたロッテ時代はチーム内で信頼されず

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    注目集まる「キャスター」後の永野芽郁の俳優人生…テレビ局が起用しづらい「業界内の暗黙ルール」とは

  4. 4

    柳田悠岐の戦線復帰に球団内外で「微妙な温度差」…ソフトBは決して歓迎ムードだけじゃない

  5. 5

    女子学院から東大文Ⅲに進んだ膳場貴子が“進振り”で医学部を目指したナゾ

  1. 6

    大阪万博“唯一の目玉”水上ショーもはや再開不能…レジオネラ菌が指針値の20倍から約50倍に!

  2. 7

    ローラの「田植え」素足だけでないもう1つのトバッチリ…“パソナ案件”ジローラモと同列扱いに

  3. 8

    ヤクルト高津監督「途中休養Xデー」が話題だが…球団関係者から聞こえる「意外な展望」

  4. 9

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 10

    備蓄米報道でも連日登場…スーパー「アキダイ」はなぜテレビ局から重宝される?