秀吉はいつ知ったか 山田風太郎著

公開日: 更新日:

 天才伝奇小説家の発想の源を垣間見ることができるエッセー集。

 表題作は、秀吉の中国大返しがテーマ。天正10年6月2日に本能寺の変が勃発。史実によると、毛利征伐に出撃して岡山の小城高松城を水攻め中の秀吉にその第1報が届いたのが、3日の亥の刻(午後10時ごろ)とある。毛利との和議を成立させた秀吉は、4日の午前10時に高松城の城主・清水宗治の切腹を見届け、午後8時に撤退を開始する。史実通りなら、秀吉は夜中に毛利と談判をしたことになり、著者は毛利との交渉は3日の昼の間に行われたと推測。使者が50里以上の道程を一人で駆け抜けてきたことにも疑問を呈し、秀吉が光秀を操っていたと結論付ける。(筑摩書房 820円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「左膝の半月板が割れ…」横綱・豊昇龍にまさかのアクシデントで稽古中止

  2. 2

    西武にとってエース今井達也の放出は「厄介払い」の側面も…損得勘定的にも今オフが“売り時”だった

  3. 3

    「ラブホ密会」問題も何のその!小川晶前市長の超“人たらし”戦略 12日投開票の前橋市長選情勢

  4. 4

    アストロズ今井達也の西武への譲渡金ついに判明! NPB広報室から驚きの回答が

  5. 5

    菊池風磨のカウコン演出に不満噴出 SNS解禁でSTARTO社の課題はタレントのメンタルケアに

  1. 6

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 7

    西武・今井達也「今オフは何が何でもメジャーへ」…シーズン中からダダ洩れていた本音

  3. 8

    ロッテ前監督・吉井理人氏が大谷翔平を語る「アレを直せば、もっと良く、170kmくらい投げられる」

  4. 9

    松山千春がNHK紅白を「エコひいき」とバッサリ!歌手の“持ち時間”に求めた「平等」の正当性を考える

  5. 10

    オリックスへのトレードは中日が年俸の半分を肩代わりしてくれて実現した