秀吉はいつ知ったか 山田風太郎著

公開日: 更新日:

 天才伝奇小説家の発想の源を垣間見ることができるエッセー集。

 表題作は、秀吉の中国大返しがテーマ。天正10年6月2日に本能寺の変が勃発。史実によると、毛利征伐に出撃して岡山の小城高松城を水攻め中の秀吉にその第1報が届いたのが、3日の亥の刻(午後10時ごろ)とある。毛利との和議を成立させた秀吉は、4日の午前10時に高松城の城主・清水宗治の切腹を見届け、午後8時に撤退を開始する。史実通りなら、秀吉は夜中に毛利と談判をしたことになり、著者は毛利との交渉は3日の昼の間に行われたと推測。使者が50里以上の道程を一人で駆け抜けてきたことにも疑問を呈し、秀吉が光秀を操っていたと結論付ける。(筑摩書房 820円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    箱根駅伝中継所ドクターは全員が順大医学部OB…なぜか協力しない大学がウジャウジャ

  2. 2

    青学大駅伝選手 皆渡星七さんの命を奪った「悪性リンパ腫」とはどんな病なのか?

  3. 3

    統一教会「自民290議員支援」で黒い癒着再燃!ゴマかす高市首相をも直撃する韓国発の“紙爆弾”

  4. 4

    「インチキ男 ジャンボ尾崎 世界の笑い物」マスターズで不正しても予選落ち(1994年)

  5. 5

    萬福(神奈川・横浜)異彩を放つカレー焼麺。常連の要望を形にした強めのとろみ

  1. 6

    浜辺美波 永瀬廉との“お泊りデート”報道追い風にCM契約アップ

  2. 7

    神田沙也加さん「自裁」の動機と遺書…恋人との確執、愛犬の死、母との断絶

  3. 8

    長澤まさみ「結婚しない女優」説を覆したサプライズ婚の舞台裏… 福永壮志監督と結びつけたのは?

  4. 9

    スライム乳の小向美奈子はストリッパー歴12年 逮捕3回経て

  5. 10

    悠仁さま初の新年一般参賀 20年後「隣に立つ皇族」は誰か? 皇室に訪れる晩婚・少子化の波