「現代語訳 好色一代男」吉井勇訳

公開日: 更新日:

 生涯恋に身を悩まし、交わった女の数が3742人、加えて男色の相手も725人という世之介の生涯を描いた江戸時代の文豪・井原西鶴の代表作。近代を代表する歌人による名訳の復刻版。

 島原に通い詰めた父・夢介が身請けした3人の遊女の一人を母にして生まれた世之介は、まだ男女の関係がどういうものか分からない7歳のときから側仕えの女中にちょっかいを出し、部屋にこもっては集めた春本を読みふけり、手習いの師匠に恋文を代書させる始末。10歳になると行きずりの男に自ら進んで契りを求めるほどの早熟ぶりに相手もひるむほどだ。

 勘当後は、永遠の夢の女を求め、さまざまな境遇の人々と関係を持ちながら津々浦々を歩きまわる。(岩波書店 980円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(3)「北島ファミリー」の長女・原田悠里が語る御大

  2. 2

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 3

    「マクドは健康保険と年金に加入できてよかった」 シニアが働き続けるために必要なこととは?

  4. 4

    東京・蒲田の2駅結ぶ蒲蒲線、大田区と地元を取材して分かった実現のハードルと地元の思い

  5. 5

    NHK夏の音楽特番「うたであえたら」は北川景子のMCが見事 カオスと化した近年の紅白はお手本に

  1. 6

    菊池風磨はジャニー喜多川氏の“推薦”もあって慶大総合政策学部に進学 仕事の合間に1日10時間の猛勉強

  2. 7

    KDDIが楽天モバイルへの「ローミング」終了でライバルの“品質低下”を狙い撃つ

  3. 8

    豊昇龍が長期離脱で大の里までピンチ! “ひとり横綱”の重圧で「共倒れ」にならないか

  4. 9

    徳川光圀(1)水戸黄門は全国漫遊などしていない 主に出かけたのは江戸と領地の往復

  5. 10

    永野芽郁がキャバ嬢で「復帰」もM!LKファンやきもき…共演するかもしれない佐野勇斗への“キラー”ぶり警戒