男が極める食の道編

公開日: 更新日:

「料理ができる男は無敵である」福本陽子著

「男子厨房に入らず」といわれたのは、もはや昔の話。提供されたものをただ口に運ぶような燃料補給と化した無味乾燥な食事は、確実に男をダメにする。ならば生きている限り行う「食」の喜びを、もっと能動的に味わい尽くそう。そこで今回は「男が極める食の道」をテーマに4冊ご紹介。

 速水もこみちがTVのワンコーナー「MOCO’S)キッチン」で手料理を披露し始めたあたりから、料理ができる男のモテ度が高くなってきた。定年を迎えた団塊世代やイクメンを自称する育児パパ、右肩下がりの経済状況に手弁当で自衛する弁当男子など、昨今では多くの男が台所へ参入する状況になっている。

 こうした男たちに料理の効能を説きつつ、実践へと導くのが、福本陽子著「料理ができる男は無敵である」(サンマーク出版 1400円+税)だ。

 男性料理教室「メンズキッチン」で20~70代の生徒を指導する著者によれば、男性が料理をすることによって磨かれるスキルは4つある。それは、どんな素材を使っていつまでに何を何人分作るのかという「目標設定力」、相手が食べたいものを察して用意する「感受性」、同じメニューでも微妙に味が変わる料理のちょうどよいあんばいを探る「柔軟性」、好奇心全開にして新しいレシピやうまい味に挑戦する「ポジティブ力」だ。

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希にリリーバーとしての“重大欠陥”…大谷とは真逆の「自己チューぶり」が焦点に

  2. 2

    初の黒人力士だった戦闘竜さんは難病で入院中…「治療で毎月30万円。助けてください」

  3. 3

    吉沢亮は業界人の評判はいいが…足りないものは何か?

  4. 4

    「俺は帰る!」長嶋一茂“王様気取り”にテレビ業界から呆れ声…“親の七光だけで中身ナシ”の末路

  5. 5

    吉沢亮「国宝」150億円突破も手放しで喜べない…堺雅人“半沢直樹ブーム”と似て非なるギャラ高騰の行方

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    トイレ盗撮も…谷村新司が息子を叱れない“恥ずかしい過去”

  4. 9

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  5. 10

    西野カナ×Perfumeショットにファンびっくり…ザワつき巻き起こした「のっち不在ショット」を読み解く