男が極める食の道編

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「シリコンバレー式自分を変える最強の食事」デイヴ・アスプリー著 栗原百代訳

 IT界の寵児としてシリコンバレーで大成功し億万長者になったものの、極度の肥満と副鼻腔炎や咽頭炎による集中力の欠如に悩まされていた著者。将来は脳卒中か心臓発作で死ぬだろうと医師に宣告されて、一念発起してダイエットを始めた。

 低炭水化物ダイエット、低カロリーダイエット、菜食主義など、世に数々の食事法はあれど、自分のパフォーマンスを最大にしてくれる食事とはいったいどんなものなのか。著者は30万ドル以上を費やし、自分の体を実験台にして完全無欠の食事法を編み出した。

 食べ物によって、自分の体はもちろん、頭脳のキレや感情が変わっていく様子を克明に観察し、まるでコンピュータープログラムのバグをつぶしていくかのように、ダメな食事を排除して別の食事へと切り替えていく。その主流となるのは、炭水化物を減らしてココナツオイルなどの中鎖脂肪酸を摂取することにより脂肪を燃やしてエネルギーに変える方法。たとえば朝食を1杯のバターコーヒーに変えることを推奨している。高品質の食材へのこだわりも徹底しているため、すべてをまねるのは難しいが、毎日0・5キロずつ痩せて健康とパワーを取り戻した食事法には、一見の価値がある。(ダイヤモンド社1600円+税)

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