「房総の列車が停まった日」西村京太郎著

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 十津川は、東京郊外の空き別荘で起きた殺人事件の捜査に着手。現場の床には将棋盤のマス目のように白い線が書き込まれていた。犯人は人間将棋で被害者を追い詰め、爆死させたようだ。やがて、現場に残されていた将棋の駒が、前年の名人戦で使われた貴重な駒だと分かる。

 そんな中、犯人からと思われる殺人予告が本庁に届く。予告通り千葉の海岸で見つかった被害者の喉から、将棋の駒が出てくる。さらに、続いて他殺体で発見された女子大生の携帯電話にも、将棋の駒が結ばれていた。十津川らが3人の共通点を探すと、被害者たちの祖父が戦時中、同じ戦地にいたことが分かる。

 将棋の駒に導かれ、70年前の戦場の悲劇が明らかになる長編ミステリー。(KADOKAWA 840円+税)



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