「ジャングル・クルーズにうってつけの日」生井英考著

公開日: 更新日:

 1962年、ケネディ政権はベトナムへの軍事介入を強化。自身はあまり乗り気ではなかったというケネディ大統領が増員の指示を出した背景や、当時の現地の政治状況を解説。一方で同じ年にベトナムに配属された19歳の無線兵ジャン・バリーの回想記を紹介。

 そこにはケネディ政権の登場とともに戦争についてうたわれた軍事科学的概念とかけ離れた、洗練とは程遠い戦場の現実が描かれている。さらに、ベトナム帰還兵の作家による作品や、戦場写真、そしてベトナムのプロパガンダ映画などを取り上げながら、ベトナム戦争後の社会の変容や文化への影響などを考察する。

 昨年のベトナム戦争終結40周年を機に復刻された名著。

(岩波書店 1720円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    北島三郎(2)2018年に次男が急逝「息子だけど、音楽の、とても良い仲間でもあった」

  2. 2

    中丸雄一「アパ密会」から2年で“冠番組”…禊は済んでも「元のポジション」には戻れないワケ

  3. 3

    伝説の『アメリカ横断ウルトラクイズ』来年復活へ 番組を取り巻く環境の激変で日テレに突きつけられた課題

  4. 4

    甲子園史上最速156キロ横浜・織田翔希にNPBスカウト早くも白旗 「直メジャー」なら契約金5億円も

  5. 5

    不倫問題の西武・源田壮亮に同情が集まる意外なワケ…妻・衛藤美彩の“幸せアピール”に疲れ果てた?

  1. 6

    皇族費増額の彬子女王、ブータン訪問にまた波紋…同行・伊藤穰一氏とエプスタインの“過去”

  2. 7

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  3. 8

    「VIVANT」は観光客を呼べる! ロケ地巡りビジネスが大繁盛

  4. 9

    佐藤輝明の「メジャー移籍強行突破」に現実味…“阪神残留説”も「折れるつもりはない」の声

  5. 10

    京都・向日市、府内初の130メートル級、ゆがんだ建設計画に立ち向かう辣腕弁護士