「2020 狂騒の東京オリンピック」吉野次郎著

公開日: 更新日:

 新国立競技場の建設をめぐる騒動があったが、これは、明治天皇をしのぶために造られた神宮外苑にある国立の施設ということで、思い入れが強いということが足かせになっている。

 また、スポーツは心身を鍛えるためのものなので、金儲けは卑しいという価値観にとらわれて、テレビの放映権料も取らないため、選手の発掘や強化もままならない。日本に近代スポーツを伝えたイギリス人のストレンジが、スポーツは上流階級のものとして労働者階級を締め出したことも日本のアマチュアリズムに引き継がれたという。東京五輪までは補助金を増やしても、その後は? スポーツ界の病理を指摘する警告の書。
(日経BP社 1400円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「墓じまい」に悩むシニア 費用や遺骨の始末より問題になる「家族の愛憎問題」

  2. 2

    馬場典子アナの「人生の転機」は日テレ入社7年目“福澤一座”の旗揚げ公演の初舞台

  3. 3

    長崎でも高市首相はスカスカ挨拶…戦争責任「反省なんかしておりません」95年の発言がSNSで猛拡散

  4. 4

    八王子実践・河本ロバート監督「ライブや家族旅行も、事前に相談があれば休ませます」

  5. 5

    バナナマン日村が簡単に復帰できそうにない「もう1つの理由」…レギュラー11本抱える人気者のジレンマ

  1. 6

    ヤクルト「早すぎた続投宣言」の代償…池山監督の来季続投決定後に泥沼、投手陣も崩壊

  2. 7

    国害SNSを告発 森山裕・自民党前幹事長「高市おろし」キーマンに急浮上の裏…不快感に国境なし

  3. 8

    中居正広氏が熊本地震被災地を支援と報道 引退後も変わらないチャリティー精神と芸能界復帰の可能性

  4. 9

    高市早苗がナチス礼賛本に推薦文…「♪盟友ナチス♪」の高須克弥を持ち上げた安倍晋三にも共通する体質

  5. 10

    巨人ドラ1候補に花巻東・古城大翔が急浮上! 父はG戦士「振り向けば古城」、岡本和真の後釜育成急務