「2020 狂騒の東京オリンピック」吉野次郎著

公開日:  更新日:

 新国立競技場の建設をめぐる騒動があったが、これは、明治天皇をしのぶために造られた神宮外苑にある国立の施設ということで、思い入れが強いということが足かせになっている。

 また、スポーツは心身を鍛えるためのものなので、金儲けは卑しいという価値観にとらわれて、テレビの放映権料も取らないため、選手の発掘や強化もままならない。日本に近代スポーツを伝えたイギリス人のストレンジが、スポーツは上流階級のものとして労働者階級を締め出したことも日本のアマチュアリズムに引き継がれたという。東京五輪までは補助金を増やしても、その後は? スポーツ界の病理を指摘する警告の書。
(日経BP社 1400円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    M4~5級が異例頻発…南海トラフ地震「1~2年後」と専門家

  2. 2

    外国人技能実習生「怪死」にチラつく“反社会的勢力”の影

  3. 3

    難役を次々好演…林遣都は主役を光らせる最高の助演男優

  4. 4

    志村けんの「酒・カネ・オンナ」68歳の優雅な独身貴族生活

  5. 5

    キンプリ早くも「嫌いなジャニーズ」に…なぜアンチ多い?

  6. 6

    ゴーン後継トヨタ副社長も ルノーが西川社長を追放する日

  7. 7

    長谷川博己と破局報道 鈴木京香「もう育てきった」の真意

  8. 8

    13勝左腕ガルシアと破談…怒り心頭の中日が疑う“巨人の影”

  9. 9

    日ハムと巨人では“雲泥の差” 注目2球団補強の中身と狙い

  10. 10

    5分の1まで暴落のビットコイン 今こそ買い時か完全崩壊か

もっと見る