「コンカッション」ジーン・マリー・ラスカス著、田口俊樹訳

公開日: 更新日:

 アメリカのNFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の不正を暴いた監察医の戦いを描いたノンフィクション。

 NFLのスーパースターだったウェブスターを検視解剖したオマル医師は、ある疑念を抱き、彼の脳を精査。アルツハイマー病やボクサー認知症に特有の病変を見つける。

 ウェブスターは引退後に人格崩壊をきたし、奇行を繰り返していた。引退後に性格が一変してしまう選手は、ウェブスターだけではなかった。氏はフットボールでは日常茶飯事のコンカッション(脳振とう)がその原因ではないかと学会誌に発表。しかし、NFLは論文の撤回を求め強く抗議してきた。選手らによる集団訴訟に発展した騒動の内幕を描いた話題の映画の原作。(小学館 830円+税)

【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    佐々木朗希「スライダー頼み」に限界迫る…ドジャースが見込んだフォークと速球は使い物にならず

  2. 2

    永野芽郁「キャスター」視聴率2ケタ陥落危機、炎上はTBSへ飛び火…韓国人俳優も主演もとんだトバッチリ

  3. 3

    「たばこ吸ってもいいですか」…新規大会主催者・前澤友作氏に問い合わせて一喝された国内男子ツアーの時代錯誤

  4. 4

    風そよぐ三浦半島 海辺散歩で「釣る」「食べる」「買う」

  5. 5

    広島・大瀬良は仰天「教えていいって言ってない!」…巨人・戸郷との“球種交換”まさかの顛末

  1. 6

    広島新井監督を悩ます小園海斗のジレンマ…打撃がいいから外せない。でも守るところがない

  2. 7

    インドの高校生3人組が電気不要の冷蔵庫を発明! 世界的な環境賞受賞の快挙

  3. 8

    令和ロマンくるまは契約解除、ダウンタウンは配信開始…吉本興業の“二枚舌”に批判殺到

  4. 9

    “マジシャン”佐々木朗希がド軍ナインから見放される日…「自己チュー」再発には要注意

  5. 10

    永野芽郁「二股不倫」報道でも活動自粛&会見なし“強行突破”作戦の行方…カギを握るのは外資企業か