「計画感染」大原省吾著

公開日: 更新日:

 新庄直人はタイの河原で記憶を失った状態で覚醒した。タイ人少女の協力で羽田行きの726便に搭乗するが、機内で突然、未知のインフルエンザを発症する乗客が続出する。実は、五島列島の小島で、同一と思われるインフルエンザで、島民が多数死亡するという事件が起きていた。しかも、現在の治療薬では効かない。

 新庄のアタッシェケースに特効薬が入っているが、暗証番号が分からない。726便からの連絡を受け取った官邸はパニック状態に陥った。国内の空港に着陸させれば、パンデミックが発生する。官房長官が言った「726便に消えてもらいましょう」。製薬企業の陰謀を描く医療サスペンス。(キノブックス 1600円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋