「難民調査官」下村敦史氏

公開日:  更新日:

 日本で難民申請をしたクルド人が見せる怪しげな言動に不信感を抱いた東京入国管理局の若き女性担当官・如月玲奈に忍び寄る隠謀の影を追うポリティカル・サスペンス小説。

 著者が挑んだ最新作の題材は“難民調査官”なる耳慣れない職業である。

「この名前を知ったとき、これだ! と思いました。実は難民問題には第59回乱歩賞で日系ブラジル人を題材に作品を書いたころから興味を持っていまして、本格的に“難民モノ”を書くなら難民調査官は外せないと思っていました。ただ執筆中は現実との兼ね合いが難しかったですね」

 ちょうど半分ほど書き終えたころに欧州で怒涛のような難民問題が勃発した。

「びっくりしました。それまで難民問題は、日本でまず取り上げられることがなく、だからこそ書く意味があると思っていたのですが、あれだけ報道されると、逆に書く意味はあるのか、他の作家の方々に先を越されるのではないか、いろいろ不安になりました。でも開き直って、今の情勢も踏まえた作品にしようと思い至りました」

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    また仰天答弁…桜田五輪相は地元も見放した“柏の出川哲朗”

  2. 2

    片山大臣が一転弱気 カレンダー疑惑“証人続々”に戦々恐々

  3. 3

    オークラを提訴 久兵衛に危惧されるホテル業界の総スカン

  4. 4

    BTSと東方神起は紅白落選…TWICEだけが残ったワケ

  5. 5

    毒づきがアダに…和田アキ子"平成ラスト紅白"落選は当然か

  6. 6

    新人王でも来季は年俸7500万円 大谷の「大型契約」はいつ?

  7. 7

    “原爆Tシャツ”波紋のBTS 「紅白落選」の影響と隠れた本音

  8. 8

    原爆Tシャツ、ナチス帽…「BTS」日本への“本格進出”は白紙

  9. 9

    東電に8兆円超も税金投入…政府や電力会社がおかしい!

  10. 10

    エ軍が大谷の復帰に慎重姿勢 あの日本人投手が反面教師に

もっと見る