「難民調査官」下村敦史氏

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 たくさんちりばめられた伏線がラストで回収される手腕は見事。今や固定ファンも多いが、2014年の乱歩賞受賞までには8回の落選という苦労人の過去を持つ。

「天才肌とはとても呼べない作家ですが、丁寧に作って後味のよいのが自分の持ち味だと思っています。この作品もミステリーという以上に社会派の職業小説という気持ちで楽しんでください」(光文社 1600円+税)

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