「息子ってヤツは」室井佑月著

公開日: 更新日:

 塾で下のクラスに落ちてしまった息子は「オレの力はこんなもんじゃない」。元日からと言ってたのに4日からドリルをやると言い、超天才児のAは絶対に正月は勉強してないと言う。

 室井は「Aくんは羽があってひゅんと崖のてっぺんまで飛んでいける鳥だけど、おまえは鶏みたいな飛べない鳥だからくちばしも爪も使って崖のてっぺんまでよじ登らなきゃいけないんだよ」と諭す。決まった! と思った瞬間、室井の母が口を挟んだ「鶏ぃ? 今年は卯年だろ」。父母と息子は大笑い。

 いつになったら息子のマックスパワーを見ることができるのやら。アノ室井佑月が挫折に弱い息子との日々を描いたエッセー。(毎日新聞出版 1400円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  2. 2

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  3. 3

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 4

    「べらぼう」大河歴代ワースト2位ほぼ確定も…蔦重演じ切った横浜流星には“その後”というジンクスあり

  5. 5

    100均のブロッコリーキーチャームが完売 「ラウール売れ」の愛らしさと審美眼

  1. 6

    「台湾有事」発言から1カ月、中国軍機が空自機にレーダー照射…高市首相の“場当たり”に外交・防衛官僚が苦悶

  2. 7

    高市首相の台湾有事発言は意図的だった? 元経産官僚が1年以上前に指摘「恐ろしい予言」がSNSで話題

  3. 8

    AKB48が紅白で復活!“神7”不動人気の裏で気になる「まゆゆ」の行方…体調は回復したのか?

  4. 9

    大谷翔平も目を丸くした超豪華キャンプ施設の全貌…村上、岡本、今井にブルージェイズ入りのススメ

  5. 10

    高市政権の「極右化」止まらず…維新が参政党に急接近、さらなる右旋回の“ブースト役”に