「神の時空-五色不動の猛火-」高田崇史著

公開日: 更新日:

 辻曲家の次女・摩季が死んで6日。兄の了は、死者を蘇らせる秘術の準備を進めるが、必要な「十種の神宝」はまだ半分しか揃わない。そんな中、世田谷区三軒茶屋、豊島区駒込、江戸川区平井の3カ所で相次いで放火殺人事件が発生。被害者はいずれも碑文谷女子大付属女子高校の1年生とその家族だった。

 火事が3軒とも近所の寺社を巻き込んでいると聞いた了の妹・彩音は、高村皇らの仕業だと直感する。高村らは、日本中の神社仏閣を破壊して、閉じ込められた怨霊を解き放とうとしており、摩季を殺したのも彼らだった。地図を見た彩音は彼らの狙いが「江戸五色不動」ではないかと推理する。

 明暦の大火をテーマに描く人気歴史ミステリーシリーズ最新刊。(講談社 960円+税)


【連載】新書あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    清原和博氏が巨人主催イベントに出演決定も…盟友・桑田真澄は球団と冷戦突入で「KK復活」は幻に

  2. 2

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  3. 3

    99年シーズン途中で極度の不振…典型的ゴマすりコーチとの闘争

  4. 4

    実は失言じゃなかった? 「おじいさんにトドメ」発言のtimelesz篠塚大輝に集まった意外な賛辞

  5. 5

    日銀を脅し、税調を仕切り…タガが外れた経済対策21兆円は「ただのバラマキ」

  1. 6

    巨人今オフ大補強の本命はソフトB有原航平 オーナー「先発、外野手、クリーンアップ打てる外野手」発言の裏で虎視眈々

  2. 7

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 8

    林芳正総務相「政治とカネ」問題で狭まる包囲網…地方議員複数が名前出しコメントの大ダメージ

  4. 9

    国分太一が「世界くらべてみたら」の収録現場で見せていた“暴君ぶり”と“セクハラ発言”の闇

  5. 10

    角界が懸念する史上初の「大関ゼロ危機」…安青錦の昇進にはかえって追い風に?