「悪いヤツほど出世する」ジェフリー・フェファー著、村井章子訳

公開日: 更新日:

「信頼を得よ」「頼れる人であれ」「真実を語れ」「控えめであれ」など、世間にはさまざまなリーダー論があふれている。しかし社会を見れば、部下を失望させ、組織を破綻に追い込む権力者の輩出には事欠かない。なぜこんなことが起こるのか。

 前作「『権力』を握る人の法則」で、出世のために人が何をするかを赤裸々に描いた著者は、出世に必要とされる適性や行動と、人々が期待するリーダー像が異なると指摘する。リーダー教育において、いくら力強い理想のリーダー像を強調して人々の気分を高揚させたところで理想的なリーダーが生まれるわけでもないため、「リーダーはこうあるべきだ」という規範と「リーダーはこうである」という事実の混同を避けなければならない。

 そのためにも、数少ない尊敬すべき幻のリーダー像を追うのではなく、まずは現実に多くいるリーダーの発言と行動の不一致、リーダーの行動と結果の不一致を直視するべきだと主張している。(日本経済新聞出版社 1800円+税)

【連載】週末に読みたいこの1冊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網