• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「生きていくうえで、かけがえのないこと」吉村萬壱著

 著者は幼いころ、双子の弟と一緒に寝ていて、弟が目を開いて眠っているのに気づいて驚く。のぞきこむと目が合うのだが、弟はどこか別の世界を見ている。寝床でしゃべっていたとき、ふと静かになったと思ったら、弟が寝息を立てて寝ていた。そのとき、一抹の不安を感じ、弟はどこへ行ったのかといぶかった。著者は3年半前に小説家になったが、いったん目覚めてまた眠りに落ちるときは、自分は既に半ば死んでいるのではないかと思う。眠りというものはこの世ならぬ異界とつながっているに違いない。(「眠る」)

 若松英輔氏の企画で、2人が同じテーマに取り組んでつづった、同じ書名のエッセー集も同時発売。(亜紀書房 1300円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  2. 2

    BTSとのコラボ中止に賛否 顔に泥塗られた秋元康“次の一手”

  3. 3

    台湾4割スラッガー王柏融めぐり 巨人vs阪神で争奪戦勃発

  4. 4

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  5. 5

    屈辱の本拠地負け越し…巨人が東京ドーム嫌いになったワケ

  6. 6

    OBも疑心暗鬼 巨人・由伸監督“続投示唆”から急失速のナゾ

  7. 7

    アマ競技で多発する不祥事 機能不全のJOCに解決できるのか

  8. 8

    狙われる関ジャニ∞…錦戸&大倉“ベッド写真”流出の裏事情

  9. 9

    花田家は崩壊寸前…貴乃花親方は協会批判し妻は見舞い拒否

  10. 10

    K-POPガールズ空前のブーム レコード会社熾烈争奪戦の行方

もっと見る