「からゆきさん」森崎和江著

公開日: 更新日:

「からゆきさん」とは、九州の西部・北部で使われていた、海外への出稼ぎや、その人々を呼んだ言葉だったが、次第に海の向こうに売られた女たちを意味するようになった。そんな彼女たちの足跡を記録した傑作ノンフィクションの復刻。

 著者がからゆきさんの存在を知ったのは友人の養母・キミとの出会いだった。

 明治29年に天草の牛深(うしぶか)で生まれたキミは、5、6歳のころ「因業小屋」と呼ばれた見せ物の興行主に養女に出され、16歳の時にからゆきとして朝鮮に売られた。その時、一緒になった最年少の少女はまだ12歳だったという。斡旋業者に連れられ海を渡る彼女たちの多くは密航だった。異国に渡った少女たちのその後も綿密に取材しながら、知られざる日本の裏面史をあぶりだす。(朝日新聞出版 620円+税)


日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    桑子と和久田 NHK朝夜メインキャスター異例トレードの成果

  2. 2

    やはり本命の彼女は…櫻井ファンがザワついた衝撃の“逸話”

  3. 3

    与野党の医師議員が“アベノマスクの乱” 政権の愚策に決起

  4. 4

    隠れコロナか 東京都で「インフル・肺炎死」急増の不気味

  5. 5

    4月からTBSアナ 野村萬斎の娘を待ち受けるお局軍団の洗礼

  6. 6

    志村けんさん「芸人運」にかき消された女性運と運命の相手

  7. 7

    コロナ対策の休業補償 あからさまな夜職差別に批判殺到

  8. 8

    志村けんさんの店も…銀座のクラブで“コロナ蔓延”の根拠

  9. 9

    長女も高級ブランド路線…工藤静香に指摘される“バブル臭”

  10. 10

    二宮夫人を悩ます 嵐の“活動休止延長”と羽田新飛行ルート

もっと見る