東てる美さん(2)コースデビューはハーフ100。下手だったぶんホールアウトしてからが勝負でした
東てる美さん(俳優)
初めてプレーしたのは自分の劇団(東てる美劇団)があった頃だから、19歳か20歳の時ですね。公演で熊本に行った際、小屋主さんから「ゴルフ行こうよ」と誘われ、ダンロップのフルセットとゴルフ用品一式を買ってもらい、ぶっつけ本番のコースデビューでした。
場所は名門の菊水ゴルフクラブ(現司菊水ゴルフクラブ)です。それまで「止まっているボールを打つなんて簡単なのに何が面白いんだろう」と思っていたんですが、この一日でその印象が百八十度変わりました。難しくて難しくて、ハーフで100ぐらい叩いたと思います。「こんなにボールに当たらないものなんだ」と実感しました。
ゴルフがすごく好きになる人と、ダメだって思ってしまう人は、このタイミングで分かれるんだと思います。私の場合は周りにゴルフをする方が多く、コースデビューをしたことを聞いて「じゃあ、行こうよ」と連れて行ってくれる方が急に増えたんです。
そこで困ったのは、とにかく名門ばかりに連れて行かれること。名古屋ゴルフ倶楽部の和合コースでもプレーしました。名門と、そうじゃないゴルフ場の区別も分からない頃だというのに、いいコースばかり。それで200も叩くのですから、「申し訳ないな」と思い始めました。
そのタイミングで友達が、ゴルフ場を2つ買ったんです。1つは埼玉の利根川河川敷にあった、老舗のゴルフ場でした。「平らなコースだし、練習に毎週来たらいいよ」と言ってもらえたんで、何回か行きました。もう1つは静岡のゴルフ場。こちらも「いくらでも練習していいよ」と言われたので、「ちょっと熱心にやってみようか」と思いはしたものの、当時は仕事が忙しくて、時間がなかなかつくれません。28歳になるまでは免許を持っていなかったので、急に時間ができた時に行きたくなっても思うようにいかなかったんです。
やっぱりゴルフをやると一日、いろんなお話ができる。あの頃はゴルフ場で仲良くなって、仕事の話がまとまることも結構ありました。一つのお芝居とか作品を作るには、いろいろな方々といろんな打ち合わせをする。そういう人たちは、みんなゴルフをやっていました。
私もゴルフがうまかったらもっと誘ってもらえたんだろうけど、本当にうまくなかったですから(笑)。その分、昔はホールアウトしてからが勝負でした。昼間下手だったのを、まあちょっと奇麗に
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