旅好きに刺さる!観光本最新特集(1)都内在住人による日帰り東京観光体験
「遠くまで旅するような顔だけをする」古賀及子著
単調な生活に埋もれて、心が渇きそうになったら、旅に出てみよう。インスタ映えする場所でなくても、自身の心が動くならそこはすでに旅先だ。今回は、東京人の東京観光、観光列車、添乗員視点の大人旅、マニアックな京都街案内の4冊をご紹介する。
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「遠くまで旅するような顔だけをする」古賀及子著
興味を持った土地を訪れ、気の向くままに歩いて思い出をつくるのが旅だと定義したら、訪れる場所が遠いか近いかは問題ではなく、自身が観察眼と感覚を研ぎ澄ませればそれは旅なのではないか。東京在住の著者は、まるで遠くから来たかのような顔をして都内各所を歩いて回る。浅草、上野、汐留、築地、羽田など……かつてそこで経験した場所の記憶を掘り起こしつつ、現在のその場所と照らし合わせてみたら心に何が浮かぶのか。変化の多い東京を旅するように歩いてみれば、見知ったはずの所でさえ思いがけない姿を見せ始める。
家が好きでずっと家の中にいたという著者が、用があるわけでも仕事中の通過点でもなく、都内を新しい目で観察してみたらいくつもの発見があった。本書は、その発見をお裾分けしてもらったような楽しいエッセー本となっている。
(産業編集センター 1870円)



















