カンピロバクターの食中毒予防に「LEDセンサーライト」が有効?
「カンピロバクター」というのは、らせん状の特殊な細菌で、一年を通して食中毒を起こす主要な原因のひとつです。特に焼き鳥や焼き肉などの加熱が不十分な際に感染が多いことが知られています。通常は数日で症状は改善し、抗菌剤も有効ですが、最近は耐性菌が増加していることが知られていて、重症化する場合もあります。
また、ギラン・バレー症候群という神経の病気を、感染後に発症することもあります。したがって、何より汚染された肉などを食べないことが一番なのですが、実際には少量の菌でも感染は成立するので、完全な予防はなかなか困難です。
最近、紫外線に近い周波数のLEDライトに、カンピロバクターを減少させる効果があることが報告され、注目されています。紫外線には殺菌作用がありますが、人体への害もあるので簡単には使用できません。ただ、波長が405ナノメートルという紫外線に近い青紫色のLEDライトは、人体への悪影響は少なく、紫外線に近い効果が期待できるのです。
今年の微生物学の専門誌に掲載された論文によると、イギリスで複数のカンピロバクターの菌株にこのLEDライトを20分照射したところ、菌量が強力に減少する効果が確認されました。その効果は耐性菌でも変わることはありませんでした。今後は「光」が食中毒予防に活躍することになるかもしれません。



















