「健康診断で異常なし」でも安心できない? 脂肪・筋肉・栄養不足…AIと尿検査でどこまでわかる?
秋は健康診断を受ける人も多い季節。血圧や血糖値、コレステロールなどの数値に問題がなくても、ひと安心とはいかない。体重は変わらないのにお腹が出てきた、食生活に気をつけているつもりでも塩分を取りすぎていないか心配……と、気がかりなことがある人も多いだろう。最近は、従来の健康診断だけでは把握しにくい体の状態を、数値で確認できるサービスも登場している。自分の体の状態を知り、日々の健康管理にどう生かせばいいのだろうか。
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比較的手頃な価格で、短時間で受診できる健診サービス「スマートドック」。医療・ヘルスケア事業を手がけるユカリアが展開しており、肺や心臓、血管の状態を調べる「胸部CT肺ドック」は1万3200円(税込み)で受けられる。9月15日これに新たなオプションサービスが加わった。胸部CT検査で撮影した画像をAIで解析し、脂肪や筋肉の量を推定する「からだ健康度AI解析(MVision body)」だ。解析には、医用画像AIを開発する株式会社エムのAIを用いている。
ユカリアの担当者は、導入の背景をこう説明する。
「胸部CT肺ドックで撮影する画像には、肺だけでなく、胸まわりや背中の筋肉、上腹部の脂肪も写っています。この画像を追加の撮影や被ばくなしに活用し、健康管理に役立ててもらおうと考えました」
体重やBMI、体脂肪率が同じでも、脂肪のつき方は人によって異なる。一般的な体組成計では体全体の脂肪量を推定できるが、脂肪がどこについているかまでは分からない。
このサービスでは、CT画像から腹部範囲の内臓脂肪と皮下脂肪の量を分けて推定するほか、胸筋、前鋸筋、広背筋、脊柱起立筋、僧帽筋という5つの筋肉量を部位別に示す。
「まずは『どこに脂肪がついているか』『どの筋肉が少なめか』に注目してほしいですね。日本人約1万人の健常人データをもとに、同年代・同性別の中での位置を『少なめ』『標準的』『多め』の3段階で示します」
例えば、運動を続けている人なら、その成果を筋肉量の変化から確認する目安になる。ただし、撮影条件などによって数値が変動することもあるため、小さな差に一喜一憂せず、数年単位で傾向を見ることが大切だという。
解析料金は7700円(税込み)。胸部CT肺ドックと合わせて2万900円(税込み)となる。追加撮影は不要だが、解析自体は疾病の診断または予防を目的とするものではない。それでも、自分の体の状態を知り、食事や運動などの生活習慣を見直すきっかけにはなりそうだ。


















