(77)泣いてなどおらぬ
その時、カタンという音がして、奥から少年が顔を覗かせた。そして目を瞬きながら美祢のことをじっと見つめる。
先ほど、輿入れのことを叫んでいたのと同じ熱量で何かを言われたら、今の美祢は耐えられなくなりそうだ。美祢は目を逸らす。
「姫様、大丈夫ですか」
少年の口…
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