(79)誠に和議は成るのだな
宗長は昨晩、佐助を伴って信達の元に出向いた。
「もし、信達殿が儂を斬った時は、その旨を今川に伝えよ」
斬られるような何をするのかと思ったら、宗長は信達に向かい合うなり、額を床につけて深々と頭を下げた。
「武田元光様に、『八代集秀逸』をお譲り下され」
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