「梅もどき」諸田玲子著

公開日: 更新日:

 秀吉の従弟、青木勘七は関ケ原の戦いで西軍についたが、敗戦後、病死した。勘七の娘、梅は大坂城を脱出し、徳川の御用商人、茶屋四郎次郎にかくまわれたが、あるとき、茶室で家康の寵臣、本多弥八郎と出会って心引かれる。梅は実は家康の母、於大の方の血縁でもあったため、於大の方は青木の血を残すために梅が家康の側室になることを望む。弥八郎のことが忘れられぬ梅は逡巡するが、徳川の敵となった一族を救うため、側室となることを決意する。だが、梅と弥八郎を結ぶ糸は断たれたわけではなかった。

 戦乱の時代に数奇な運命に翻弄されながら、運命と戦った女性を描く長編時代小(KADOKAWA 1700円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    名球会入り条件「200勝投手」は絶滅危機…巨人・田中将大でもプロ19年で四苦八苦

  2. 2

    永野芽郁に貼られた「悪女」のレッテル…共演者キラー超えて、今後は“共演NG”続出不可避

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    07年日本S、落合監督とオレが完全試合継続中の山井を八回で降板させた本当の理由(上)

  5. 5

    巨人キャベッジが“舐めプ”から一転…阿部監督ブチギレで襟を正した本当の理由

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    巨人・田中将大が好投しても勝てないワケ…“天敵”がズバリ指摘「全然悪くない。ただ…」

  3. 8

    高市早苗氏が必死のイメチェン!「裏金議員隠し」と「ほんわかメーク」で打倒進次郎氏にメラメラ

  4. 9

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  5. 10

    三角関係報道で蘇った坂口健太郎の"超マメ男"ぶり 永野芽郁を虜…高畑充希の誕生日に手渡した大きな花束