最近よく聞くIoTってなんだ?

公開日: 更新日:

「日台IoT同盟」李登輝、浜田宏一著

 保守派が喜ぶ蔡英文政権の誕生。「日台蜜月の到来」などといわれるが、そこにIoTが重なって「第4次産業革命は東アジアで爆発する」というのが本書。

 日台はもともと相性がいいといわれるが、本書はさらに踏み込んで双方の産業が開発と製造で連携し、インターネットの利点を高め合うようにすれば世界でも指折りの同盟関係になるという。たとえば京都に本社を置くITベンチャーは台湾出身アメリカ育ちの27歳の若者が社長。京都の伝統と京セラなど野心的な企業を生み出した風土に引かれたという。中国主導のAIIB(アジアインフラ投資銀行)への対抗軸となることが期待されるというわけだ。

 著者2人は知日派の元台湾総統と、小泉政権時代に引き立てられた米大教授の日本人経済学者。(講談社 1400円+税)

【連載】NEWSを読み解く今週のキーワード

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    立花孝志容疑者を"担ぎ出した"とやり玉に…中田敦彦、ホリエモン、太田光のスタンスと逃げ腰に批判殺到

  2. 2

    片山さつき財務相“苦しい”言い訳再び…「把握」しながら「失念」などありえない

  3. 3

    阪神異例人事「和田元監督がヘッド就任」の舞台裏…藤川監督はコーチ陣に不満を募らせていた

  4. 4

    阪神・佐藤輝明にライバル球団は戦々恐々…甲子園でのGG初受賞にこれだけの価値

  5. 5

    高市首相「世界の真ん中で咲き誇る日本外交」どこへ? 中国、北朝鮮、ロシアからナメられっぱなしで早くもドン詰まり

  1. 6

    “文春砲”で不倫バレ柳裕也の中日残留に飛び交う憶測…巨人はソフトB有原まで逃しFA戦線いきなり2敗

  2. 7

    阪神・佐藤輝明の侍J選外は“緊急辞退”だった!「今オフメジャー説」に球界ザワつく

  3. 8

    ドジャースからWBC侍J入りは「打者・大谷翔平」のみか…山本由伸は「慎重に検討」、朗希は“余裕なし”

  4. 9

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  5. 10

    古川琴音“旧ジャニ御用達”も当然の「驚異の女優IQの高さ」と共演者の魅力を最大限に引き出すプロ根性