「世界漫遊家が歩いた明治ニッポン」中野明著

公開日: 更新日:

 19世紀末、交通機関の進展で世界中を旅行する世界漫遊家=グローブトロッターと呼ばれる人々が出現。明治期の日本にも多くのグローブトロッターが押し寄せ、旅行記を残している。その旅行記を読み解きながら、彼らの目に映った神秘の国ニッポンを描き出すノンフィクション。

 明治2年に世界一周旅行の途中で日本に立ち寄り、幕府が肝いりで建設した築地のホテルなどに宿泊したエドワード・プライムをはじめ、明治5年にツアー客を連れて来日したトーマス・クック、金持ちで何度も来日、2年近くに及んだ最初の滞在中に明治天皇と謁見したチャールズ・ロングフェローなど。彼らの旅を追体験しながら、当時の日本の風俗を紹介する。(筑摩書房 840円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「マラソン」と「大腸がん」に関連あり? ランナー100人への調査結果が全米で大きな波紋

  2. 2

    “マトリ捜査報道”米倉涼子の圧倒的「男運」のなさ…海外から戻らないダンサー彼氏や"前科既婚者"との過去

  3. 3

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  4. 4

    大阪・関西万博「最終日」現地ルポ…やっぱり異常な激混み、最後まで欠陥露呈、成功には程遠く

  5. 5

    米倉涼子“自宅ガサ入れ”報道の波紋と今後…直後にヨーロッパに渡航、帰国後はイベントを次々キャンセル

  1. 6

    アッと驚く自公「連立解消」…突っぱねた高市自民も離脱する斉藤公明も勝算なしの結末

  2. 7

    新型コロナワクチン接種後の健康被害の真実を探るドキュメンタリー映画「ヒポクラテスの盲点」を製作した大西隼監督に聞いた

  3. 8

    巨人の大補強路線にOB評論家から苦言噴出…昨オフ64億円費やすも不発、懲りずに中日・柳&マエケン狙い

  4. 9

    元体操選手の鶴見虹子さん 生徒200人を抱える体操教室を経営、“アイドル”も育成中

  5. 10

    地上波連ドラ3年ぶり竹内涼真に“吉沢亮の代役”の重圧…今もくすぶる5年前の恋愛スキャンダル