難民問題とブレグジット…急激に揺らぎつつあるEUの危機

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「欧州の危機」庄司克宏著

「ブレグジット」こと英国のEU離脱。しかし英国と欧州大陸諸国は元来相性が悪い。大陸主導のEEC(欧州経済共同体)に対して英国は独自のEFTA(欧州自由貿易連合)を結成するが失敗。やむなくEEC加盟を申請した英国に仏ドゴール政権は露骨な拒否を示し、やっと加盟にこぎつけたのは1973年の話だった。だが、その後の英国は高飛車な態度で、気に入らない条約改正には不参加で臨む「オプトアウト」を何度も行使してきた。

 EU政策を専門とする慶大教授の著者は欧州全体が「EU疲れ」に陥ったと指摘し、すべて一蓮托生でなく事案ごとに選択肢を定める「アラカルト欧州」、加盟国間で統合速度を差別化する「2速度方式」などを提唱する。(東洋経済新報社 1600円+税)

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