「ザ・サン 罪の息子」(上・下)ジョー・ネスボ著、戸田裕之訳

公開日: 更新日:

 かつて将来を嘱望されたレスリング選手だったサニーは、父の死を機に麻薬常習者に転落、今はオスロの国家銃犯罪者刑務所で服役生活を送っている。警官だった父・アープの死は、麻薬組織に情報を漏洩していたことを告白する遺書を残しての自殺だった。刑務所内でもサニーは好きなだけ麻薬を手に入れられた。副所長のフランクの指示通りにしていれば、牧師のペールが聖書に隠したヘロインを届けてくれるのだ。しかし、組織を抜け出そうとしたペールが始末され、オスロ警察のシモンが動き出す。そんな中、刑務所仲間から父の死の真相を聞いたサニーは、復讐のため要塞のような刑務所を脱走する。

 ミステリー界を席巻するノルウェー発の長編警察小説。(集英社 各800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    JリーグMVP武藤嘉紀が浦和へ電撃移籍か…神戸退団を後押しする“2つの不満”と大きな野望

  2. 2

    広島ドラ2九里亜蓮 金髪「特攻隊長」を更生させた祖母の愛

  3. 3

    悠仁さまのお立場を危うくしかねない“筑波のプーチン”の存在…14年間も国立大トップに君臨

  4. 4

    田中将大ほぼ“セルフ戦力外”で独立リーグが虎視眈々!素行不良選手を受け入れる懐、NPB復帰の環境も万全

  5. 5

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  1. 6

    FW大迫勇也を代表招集しないのか? 神戸J連覇に貢献も森保監督との間に漂う“微妙な空気”

  2. 7

    結局「光る君へ」の“勝利”で終わった? 新たな大河ファンを獲得した吉高由里子の評価はうなぎ上り

  3. 8

    飯島愛さん謎の孤独死から15年…関係者が明かした体調不良と、“暗躍した男性”の存在

  4. 9

    巨人がもしFA3連敗ならクビが飛ぶのは誰? 赤っ恥かかされた山口オーナーと阿部監督の怒りの矛先

  5. 10

    中日FA福谷浩司に“滑り止め特需”!ヤクルトはソフトB石川にフラれ即乗り換え、巨人とロッテも続くか