「あなたの人生の意味」デイヴィッド・ブルックス著 夏目大訳

公開日:

 著者は「ニューヨーク・タイムズ」紙の名コラムニスト。本書はビル・ゲイツが「2015年に読んだ本ベスト6」の筆頭に挙げるなど高い評価を受け、50万部を超えるベストセラーとなった。

 著者いわく、人間の美徳には大きく分けて、履歴書向き美徳と、追悼文向きの美徳の2つがあると。言い換えれば、キャリア志向の野心的な志向と、他人への奉仕と普遍的な真理に従って生きようとするかの違いだ。前者の生き方が主流を占めている現在、もう一度、後者のような生き方を見直すべきではないかと、著者は問いかける。そうした生き方の見本として、米国史上初の女性閣僚フランシス・パーキンズ、第34代米国大統領ドワイト・アイゼンハワー、英国の女性作家ジョージ・エリオット、古代ローマの神学者アウグスティヌスなど10人を取り上げ、それぞれが人生の中でどのように人格を磨いていったのかを詳しく描いていく。

 トランプ流の野心と独善性が席巻している現在、本書は防波堤となり得るだろうか。(早川書房 2300円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    女が嫌いな女3位 伊藤綾子が暗示する“におわせメッセージ”

  2. 2

    悪いのは告発女性? バナナ日村「淫行」同情論への違和感

  3. 3

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<上>

  4. 4

    安倍首相が怯える 近畿財務局“森友キーマン”証人尋問Xデー

  5. 5

    ファン心配…築地「吉野家1号店」営業終了で店長はどこへ

  6. 6

    突然の引退劇…貴乃花親方“お涙頂戴会見”のウソ八百<下>

  7. 7

    メジャーGMも視察 加熱する菊池雄星争奪戦“禁じ手”の恐れ

  8. 8

    「言論の自由がない」D.スペクターさん東京五輪狂騒に苦言

  9. 9

    大坂なおみが目指すWTAファイナル “超VIP待遇”の仰天全貌

  10. 10

    【日曜中山11R・オールカマー】今年も絶好調!ルメール レイデオロ

もっと見る