(54)コロナの頃 ~その2~ 蕎麦屋酒
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知り合いの編集者がコロナウイルスに感染したという。つい、先日のことだ。ちょうど、コロナ禍が日本を襲った6年前のことを思い出していたので、その偶然に驚いた。
コロナウイルスは今では風邪みたいなものなのかもしれないが、最初の緊急事態が明けた頃には、恐い感染症だった。私の周囲でも、コロナによる肺炎で入院し、経過観察のためにひと月に及ぶ隔離を経験した人がいた。
外で大っぴらに酒を飲むことは禁じられた。バーやキャバクラなどは営業自粛、飲食店での飲酒も、時間が限られた。不思議だったのは、居酒屋を含めた飲食店は、夜、早い時刻での閉店という制限は受けたものの、営業時間中に酒類提供ができたことだ。
昼日中ならナンボ飲んでもいいのか? 私は軽く憤っていた。一方で、飛沫感染するらしいウイルスを恐れてもいた。老齢の身内とごく近いところで生活していたので、感染のリスクは避けなければならなかったのだ。
屋外で飲む。あるいは昼日中、混雑しない場所で飲む。これなら、まあ、いいか。そう考えた私が出かけたのが調布市の深大寺だった。
















