中日打撃コーチ就任舞台裏と決意を激白! 俺は「武闘派」じゃない。選手の考えや感覚を大切にしたい
2013年に27年間の現役生活を終えてから13年。来季から打撃コーチとして中日のユニホームを着ることになった。
10月7日、携帯電話が鳴った。
「どうなんだ?」
声の主は来季から中日監督に就任する工藤公康さん。愛工大名電で俺の5学年上の大先輩だ。
「何がですか?」
察しはついたが、とぼけてみせた。
「何っておまえ、やってくれるんだろ?」
「即答はできませんよ。考えときまーす」
工藤さんは高校の大先輩という序列は変わらないけど、5学年離れていて直接一緒にやっていないからか、現役時代から比較的緊張もせず接していたと思う。
挨拶に行けば、「最近どうだ?」と気にかけてくれる。そんな普段通りのトーンで話をして、電話を切った。
臨時コーチを除けば、俺はまだプロ野球での指導者経験がない。現役を引退して13年間、現場から離れていた。そして来月で58歳。果たして、若い選手たちと一緒に汗をかくことができるのだろうか。そんな不安が大きかった。


















