秋はワクチンを見直す季節…シニア世代が備えたい感染症
すっかり秋めいてきました。自治体の広報誌などでインフルエンザの予防接種(ワクチン接種)の案内を見る機会があるかと思います。今年は受けるかどうか、まだ決めていない人もいるでしょう。
インフルエンザは単なる風邪とのイメージもありますが、インフルエンザを原死因とする死亡者数は、2024年の2857人から、25年には6838人(概数)に増加しています(厚生労働省人口動態統計)。
注意したいのが、高齢者のほか、心血管疾患、糖尿病、腎臓病、呼吸器疾患などの持病がある人です。特に心臓に病気がある方は、感染をきっかけに心不全が悪化したり、心筋梗塞などを発症したりするリスクにも注意が必要です。
インフルエンザにかかると40度近い高熱が出ることもありますが、予防接種には、発症そのものを予防するだけでなく、重症化リスクを低減する効果も期待できます。65歳以上の高齢者は、冬になる前に、重症化予防という観点からも接種を検討することをお勧めします。自治体によっては費用助成を受けられます。
予防すべき感染症は、インフルエンザだけではありません。私は循環器内科医として、心臓病、血管病や糖尿病、腎臓病などを抱える患者さんを診療しています。こうした持病のある方は、感染症をきっかけに全身状態が悪化し、命に関わる事態に陥ることがあります。感染症の予防は、命を守るだけでなく、健康で自立した生活を長く続けるためにも重要なのです。


















