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「政府の隠れ資産」ダグ・デッターほか著、小坂恵理訳

 本書は「エコノミスト」「フィナンシャル・タイムズ」で2015年度のベストブックの一冊に選ばれ、注目を浴びたもの。

 政府の隠れ資産とは、国や自治体など公共部門が所有する富(パブリック・ウエルス)のことで、空港、港、発電所、公共交通システム、広大な土地、知的所有権などが含まれる。こうした資産を合計すると、超債務国家である日本でも公共資産が負債総額を上回るという。とはいえ、何もしなければ宝の持ち腐れ。管理運営を政治家の手から切り離し、官民双方からなる優秀な人材により資産を最大限有効に運用することが必要だ。本書では、オーストリア、フィンランド、シンガポールといった公共資産の運用改善に成功した例を詳しく分析し、また将来的な改善に向けての青写真も示してみせる。

 折しも、現役総理大臣が関係するとウワサされている「格安」国有地問題が国会で論議されている現在、本書の示唆する方向は緊急的課題として真剣に取り組むべきものとなるだろう。(東洋経済新報社 2800円+税)

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