「セックスと超高齢社会」坂爪真吾著

公開日: 更新日:

「超」超高齢者社会の到来も目前。置き去りにされている高齢者の性の問題を直視したリポート。

 1940年代、日本人の平均寿命は50代と生殖可能年齢の終了(閉経)と近く、高齢者の性は問題とはならなかった。しかし、平均寿命が延び、人生の3分の1、約30年間も高齢期として生きる人も増えている。さらに600万人もの高齢者が単身生活を送っているという現実がある。

 高齢者ストーカーの増加などを例に、高齢者が抱える性的孤独の現実を伝える一方、シニア婚活や、シニア専用デリヘルなど高齢者向け性産業の実態、さらに介護福祉の枠内で考えられる性的支援まで。

 高齢者が性的に生きやすい社会をつくるにはどうすればいいか考える。(NHK出版 740円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    侍ジャパンに日韓戦への出場辞退相次ぐワケ…「今後さらに増える」の見立てまで

  2. 2

    大谷翔平は米国人から嫌われている?メディアに続き選手間投票でもMVP落選の謎解き

  3. 3

    “新コメ大臣”鈴木憲和農相が早くも大炎上! 37万トン減産決定で生産者と消費者の分断加速

  4. 4

    侍J井端監督が仕掛ける巨人・岡本和真への「恩の取り立て」…メジャー組でも“代表選出”の深謀遠慮

  5. 5

    阪神の日本シリーズ敗退は藤川監督の“自滅”だった…自軍にまで「情報隠し」で選手負担激増の本末転倒

  1. 6

    新米売れず、ささやかれる年末の米価暴落…コメ卸最大手トップが異例言及の波紋

  2. 7

    藤川阪神で加速する恐怖政治…2コーチの退団、異動は“ケンカ別れ”だった

  3. 8

    矢地祐介との破局報道から1年超…川口春奈「お誘いもない」プライベートに「庶民と変わらない」と共感殺到

  4. 9

    渡邊渚“逆ギレ”から見え隠れするフジ退社1年後の正念場…現状では「一発屋」と同じ末路も

  5. 10

    巨人FA捕手・甲斐拓也の“存在価値”はますます減少…同僚岸田が侍J選出でジリ貧状態