「セックスと超高齢社会」坂爪真吾著

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「超」超高齢者社会の到来も目前。置き去りにされている高齢者の性の問題を直視したリポート。

 1940年代、日本人の平均寿命は50代と生殖可能年齢の終了(閉経)と近く、高齢者の性は問題とはならなかった。しかし、平均寿命が延び、人生の3分の1、約30年間も高齢期として生きる人も増えている。さらに600万人もの高齢者が単身生活を送っているという現実がある。

 高齢者ストーカーの増加などを例に、高齢者が抱える性的孤独の現実を伝える一方、シニア婚活や、シニア専用デリヘルなど高齢者向け性産業の実態、さらに介護福祉の枠内で考えられる性的支援まで。

 高齢者が性的に生きやすい社会をつくるにはどうすればいいか考える。(NHK出版 740円+税)

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