「犬の報酬」堂場瞬一著

公開日: 更新日:

 タチ自動車が開発を進めていた自動運転技術の実験車、ABオートが事故を起こした。社員が軽傷を負っただけだが、タチ自動車は警察が事故を外部に公表しないよう手を打った。ところが、東日新聞朝刊に事故の記事が掲載される。社会部遊軍記者の畠中に内部告発者が情報を流したのだ。

 タチ自動車の谷内常務は総務課係長・伊佐美を呼び、情報がどこから漏れたかを探るプロジェクトチームをつくれと命じる。5年前、リコール隠し問題を日本新報にすっぱ抜かれるという事件があったが、伊佐美は情報提供の犯人を捜しだせなかったという過去があった。

 新聞記者、総務のエース、内部告発者、それぞれの正義を描く経済小説。(中央公論新社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    TBS「ラヴィット!」の“テコ入れ”に不評の嵐! グダグダぶりを楽しむ独自性損失で視聴者離れ加速危機

  2. 2

    「おい、おまえ、生意気なんだよ」 野村監督は俺の挨拶を“ガン無視”、暴れたろうかと考えた

  3. 3

    「オールスター感謝祭」で“ブチギレ説教” …島崎和歌子は今や「第2の和田アキ子」の域

  4. 4

    NHK朝ドラ「風、薫る」巻き返しを阻む“最大のネック”…見上愛&上坂樹里Wヒロインでも苦戦中

  5. 5

    米国とイランが2週間の停戦合意も日本は存在感ゼロ…お粗末すぎた高市外交を識者「完全失敗」とバッサリ

  1. 6

    スピードスケート引退・高木美帆にオランダが舌なめずり “王国復権の切り札”として白羽の矢

  2. 7

    高市政権が非情の“病人切り捨て”強行で大炎上! 高額療養費見直し「患者の意向に沿う」は真っ赤なウソ

  3. 8

    ブチ切れ高市首相が「誤報だ!」連発 メディア、官邸、自民党内…渡る政界は「敵ばかり」の自業自得

  4. 9

    JFAは森保一氏の“囲い込み”に必死 W杯後の「次の日本代表監督」のウワサが聞こえない謎解き

  5. 10

    『エニイ・タイム・アット・オール』1964年のジョンのギターを聴くだけで元気が出る