「アマゾノミクス」アンドレアス・ワイガンド著、土方奈美訳

公開日: 更新日:

 著者はアマゾンの元チーフサイエンティスト。現在、グーグルは1日100億回、フェイスブックは10億回検索されるという。

 そのデータは蓄積されて、金融機関の融資の可否の判断などビジネスに活用されるが、それだけではない。アメリカでは、性別、誕生日、郵便番号が分かれば国民の87%を特定できる。

〈「いいね!」であなたがわかる〉というアプリを使ってIQ、民族的背景、政治信条、中毒性薬物の使用、性的指向などが予測できるかを調査したら、88%の確率で同性愛者と異性愛者の男性を識別できた。「いいね!」を頻繁にクリックしたり、自分の写真を投稿したりすると、あなたのプライバシーは丸裸にされているかもしれない。ご用心!

(文藝春秋 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高画質は必要ない? 民放各社が撤退検討と報じられた「BS4K」はなぜ失敗したのですか?

  2. 2

    大手家電量販店の創業家がトップに君臨する功罪…ビック、ノジマに続きヨドバシも下請法違反

  3. 3

    落合監督は投手起用に一切ノータッチ。全面的に任せられたオレはやりがいと緊張感があった

  4. 4

    自民党総裁選の“本命”小泉進次郎氏に「不出馬説」が流れた背景

  5. 5

    「二股不倫」永野芽郁の“第3の男”か? 坂口健太郎の業界評…さらに「別の男」が出てくる可能性は

  1. 6

    今思えばあの時から…落合博満さんが“秘密主義”になったワケ

  2. 7

    世界陸上「前髪あり」今田美桜にファンがうなる 「中森明菜の若かりし頃を彷彿」の相似性

  3. 8

    三谷幸喜がスポーツ強豪校だった世田谷学園を選んだワケ 4年前に理系コースを新設した進学校

  4. 9

    広陵暴力問題の闇…名門大学の推薦取り消し相次ぎ、中井監督の母校・大商大が「落ち穂拾い」

  5. 10

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋