「日本男子♂ 余れるところ」高橋秀実著

公開日: 更新日:

 女性にとって「イク」とはどんな感覚なのか尋ねても、アンケートで7割が「満足している」、3割が「満足していない」と答えるだけで実態は不明。「AVが悪い!」という声もある。欧米の映画は「性」と「愛」が融合する世界を描こうとしているが、日本映画は「性」と「愛」を分離して、「愛」は不倫や死を軸にして描くので道徳的になる。

「性」はもっぱらAVが担当し、男たちの勝手な思い込みで過剰な演出と不自然な喘ぎ声ばかり。男はそれを「イク」と勘違いしている。

 そんなAVを見た女性が自分の喘ぎ声は実は演技だと気づいて、自然に喘げなくなるという。(「阿吽阿吽」)

「性」の真実(?)に迫る証言の数々に、思わずうなずいてしまう一冊。

 (双葉社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カーリング女子フォルティウス快進撃の裏にロコ・ソラーレからの恩恵 ミラノ五輪世界最終予選5連勝

  2. 2

    南原清隆「ヒルナンデス」終了報道で心配される“失業危機”…内村光良との不仲説の真相は?

  3. 3

    契約最終年の阿部巨人に大重圧…至上命令のV奪回は「ミスターのために」、松井秀喜監督誕生が既成事実化

  4. 4

    「対外試合禁止期間」に見直しの声があっても、私は気に入っているんです

  5. 5

    高市政権「調整役」不在でお手上げ状態…国会会期末迫るも法案審議グダグダの異例展開

  1. 6

    円満か?反旗か? 巨人オコエ電撃退団の舞台裏

  2. 7

    不慮の事故で四肢が完全麻痺…BARBEE BOYSのKONTAが日刊ゲンダイに語っていた歌、家族、うつ病との闘病

  3. 8

    箱根駅伝3連覇へ私が「手応え十分」と言える理由…青学大駅伝部の走りに期待して下さい!

  4. 9

    「日中戦争」5割弱が賛成 共同通信世論調査に心底、仰天…タガが外れた国の命運

  5. 10

    近藤真彦「合宿所」の思い出&武勇伝披露がブーメラン! 性加害の巣窟だったのに…「いつか話す」もスルー