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 主人公は、カレー専門店「イカリ屋」の創業者篠原悟。全国に900を超える店舗を構えるカレーショップチェーンとして成長してきたイカリ屋は、直営店と脱サラ組が始めたフランチャイズ店とが協力し合い、日本一のカレーショップチェーンとなっていた。

 しかし、人口減で内需が減ることが決定的なため、先細りであることも見えていた。

 そこで篠原はアメリカに進出するために、外部から経営者を引き入れ、自分は引退することを決意する。

 白羽の矢を立てたのは、コンビニやハンバーガーチェーン店を立て直した経験を持つ相葉譲。

 篠原は相葉に、日本の農業を活性化させたいという思いを語り、日本の食材を使ってほしいという望みを託したのだが……。

 30万部を超えるベストセラー「Cの福音」でデビューし、朝倉恭介シリーズや経済小説、社会派小説でも人気の作家の最新作。

 人口減を迎える日本で、経営者や働く人たちが直面する課題を赤裸々に描いている。

(祥伝社 1600円+税)

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