• facebook  
  • twitter  
  • Facebook Messenger

「歌丸ばなし」桂歌丸著

 寄席で、客が勘が鋭ければその場で笑うが、鈍ければ家に帰ってから笑う。噺家(はなしか)は客を見極めながら枕を振るが、歌丸は仲のいい夫婦の噺「おすわどん」にこんな枕を振った。歌丸がお昼ご飯兼朝ご飯を食べていたら、かみさんが「晩のご飯のおかず何にする?」と聞く。めんどくさいから「なんでもいいよ」と言ったら、ほんとになんでもいいおかずが出てきて、猫もまたいでいった。

 その日かわした会話はそれだけだったので、「今はただ 飯食うだけの 夫婦かな」と一句ひねったら、かみさんは「今はただ 櫛の要らない 頭かな」と返した。

 軽妙な枕入りの「井戸の茶碗」「紺屋高尾」など8つの演目を収載した、くすりと笑える一冊。

 (ポプラ社 1200円+税)

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

最新のBOOKS記事

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    正反対キャラを演じきる 佐藤健“視聴率40%男”の存在感

  2. 2

    焼肉通いは序章…星野源が狙われる新垣結衣との要塞デート

  3. 3

    沖縄県知事選で“黒歴史”隠し 佐喜真候補にもう一つの疑惑

  4. 4

    “元彼”と同時引退? 幻に消えた安室奈美恵の「再婚」報道

  5. 5

    花田家は崩壊寸前…貴乃花親方は協会批判し妻は見舞い拒否

  6. 6

    追悼・樹木希林さん 貫いた“奇妙な夫婦愛”と“ドケチ伝説”

  7. 7

    二宮和也はジャニーズの“条件”拒み…伊藤綾子と来年結婚か

  8. 8

    安倍自民がブチあげ「省庁再々編」は国民ダマしの常套手段

  9. 9

    安倍首相が総裁選で獲得 地方票「55%」の怪しいカラクリ

  10. 10

    吉澤ひとみの逮捕で…「元モー娘。」相次ぐ謝罪の違和感

もっと見る