「ひよっこ社労士のヒナコ」水生大海著

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 元漫画家で推理作家の著者が社会保険労務士の世界を描いたお仕事小説である。

 主人公の朝倉雛子は26歳、恋人なしの社労士。派遣社員として働いていたが、一念発起、3度の受験でついに合格。今は、新米社労士として働いていた。

 最初のお仕事は、オフィス向けの事務機器などの販売とメンテナンスをする従業員30人ほどの会社で起こったことの始末だった。

 3年前に入社し、この4月付で退社している日置真子が「たまっていた年次有給休暇があり、出勤しなかった分の給料を支払え。自己都合退社ではなく、解雇扱いにしてほしい。そうすれば失業保険がすぐもらえるから」と要求してきたのだ。事前申請をしなかったから、有休手当の支給は無理にしても、この前まで派遣だった雛子には、早く失業保険が欲しい彼女の気持ちもよく分かる。そして、迎えた解決策とは――。

 ほかに、産休育休、裁量労働制、労災、パワハラ、ブラックバイトなど6つの事案の解決に奮闘する連作短編集。(文藝春秋 1500円+税)

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