「定年オヤジ改造計画」垣谷美雨著

公開日: 更新日:

 大手石油会社を退職した庄司常雄は、妻とともに健やかで有意義な余生を過ごそうと考えていた。ところが、「夫源病」だという妻には避けられ、娘の百合絵にも疎ましがられる始末。30歳を過ぎて独身の百合絵に「結婚して一人前、女には母性愛があるんだ」と説教したら、「アンタは古いんじゃなくて間違っている」と軽蔑のまなざしで吐き捨てられた。

 そんなある日、息子夫婦から孫2人の保育園送迎を頼まれ、嫌々ながら引き受けることに。慣れない孫の世話に翻弄される常雄だが、やがてこれまでいかに女性に甘えてきたかに気づき、自分と息子の“再生計画”を決意する――。

 果たして常雄は妻との離婚を回避できるのか。定年オヤジの家族再生の物語。

(祥伝社 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ドジャース佐々木朗希の心の瑕疵…大谷翔平が警鐘「安全に、安全にいってたら伸びるものも伸びない」

  2. 2

    ドジャース「佐々木朗希放出」に現実味…2年連続サイ・ヤング賞左腕スクーバル獲得のトレード要員へ

  3. 3

    ドジャース大谷翔平32歳「今がピーク説」の不穏…来季以降は一気に下降線をたどる可能性も

  4. 4

    ギャラから解析する“TOKIOの絆” 国分太一コンプラ違反疑惑に松岡昌宏も城島茂も「共闘」

  5. 5

    巨人が李承燁コーチ就任を発表も…OBが「チグハグ」とクビを傾げるFA松本剛獲得の矛盾

  1. 6

    国分太一問題で日テレの「城島&松岡に謝罪」に関係者が抱いた“違和感”

  2. 7

    今度は横山裕が全治2カ月のケガ…元TOKIO松岡昌宏も指摘「テレビ局こそコンプラ違反の温床」という闇の深度

  3. 8

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  4. 9

    ドジャース首脳陣がシビアに評価する「大谷翔平の限界」…WBCから投打フル回転だと“ガス欠”確実

  5. 10

    大谷翔平のWBC二刀流実現は絶望的か…侍J首脳陣が恐れる過保護なドジャースからの「ホットライン」