「ナイス・エイジ」鴻池留衣著

公開日: 更新日:

 AV嬢の絵里はインターネットの掲示板の「時間旅行者をもてなすスレ」の住人たちが顔を合わせるオフ会に参加した。話題になったのは東日本大震災を2年前に予告したという、ネット上の人物、2112。絶滅の危機にひんした農作物の遺伝子を未来に持ち帰るために、2112年からやってきたという。

 東日本大震災の予言を的中させた後、行方をくらませたが、2011年の10月、またしても2112を名乗る人物が現れた。別人ではないかと議論しながら2次会、3次会と店をはしごして、絵里は進次郎と2人きりになった。彼は、自分はタイムマシンでやってきた絵里の孫だと言うが……。

 未来人をめぐる騒動を描いた不思議な小説。(新潮社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    映画「国宝」ブームに水を差す歌舞伎界の醜聞…人間国宝の孫が“極秘妻”に凄絶DV

  2. 2

    「時代と寝た男」加納典明(22)撮影した女性500人のうち450人と関係を持ったのは本当ですか?「それは…」

  3. 3

    慶大医学部を辞退して東大理Ⅰに進んだ菊川怜の受け身な半生…高校は国内最難関の桜蔭卒

  4. 4

    TOKIO解散劇のウラでリーダー城島茂の「キナ臭い話」に再注目も真相は闇の中へ…

  5. 5

    国分太一の不祥事からたった5日…TOKIOが電撃解散した「2つの理由」

  1. 6

    国分太一は会見ナシ“雲隠れ生活”ににじむ本心…自宅の電気は消え、元TBSの妻は近所に謝罪する事態に

  2. 7

    輸入米3万トン前倒し入札にコメ農家から悲鳴…新米の時期とモロかぶり米価下落の恐れ

  3. 8

    「ミタゾノ」松岡昌宏は旧ジャニタレたちの“鑑”? TOKIOで唯一オファーが絶えないワケ

  4. 9

    中居正広氏=フジ問題 トラブル後の『早いうちにふつうのやつね』メールの報道で事態さらに混迷

  5. 10

    くら寿司への迷惑行為 16歳少年の“悪ふざけ”が招くとてつもない代償