「サイコパスの真実」原田隆之著

公開日: 更新日:

 心理技官として長年犯罪者と向き合ってきた著者が、サイコパスについて解説したテキスト。

 サイコパスとは「良心を欠いて生まれた人々」。俗にサイコパスについて、「凶悪な連続殺人事件に加担する者」「知能が高い」「悲惨な家庭環境で育った者が多い」などと語られるが、すべて事実とは異なる。人口の1%から数%いると見積もられ、その圧倒的大多数は、シリアルキラーでもなければ、犯罪者ですらない。サイコパスは一般の人々と異なるさまざまな特徴があるが、専門家以外が見分けることは難しいという。実際に出会った彼らの素顔を紹介しながら、サイコパスの具体的な特徴を解説。

 悪とは何かという根源的な問いかけをわれわれに投げかけてくるサイコパスの闇に迫る。

(筑摩書房 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    安青錦は大関昇進も“課題”クリアできず…「手で受けるだけ」の立ち合いに厳しい指摘

  2. 2

    阿部巨人に大激震! 24歳の次世代正捕手候補がトレード直訴の波紋「若い時間がムダになっちゃう」と吐露

  3. 3

    マエケン楽天入り最有力…“本命”だった巨人はフラれて万々歳? OB投手も「獲得失敗がプラスになる」

  4. 4

    中日FA柳に続きマエケンにも逃げられ…苦境の巨人にまさかの菅野智之“出戻り復帰”が浮上

  5. 5

    今田美桜に襲い掛かった「3億円トラブル」報道で“CM女王”消滅…女優業へのダメージも避けられず

  1. 6

    高市政権の“軍拡シナリオ”に綻び…トランプ大統領との電話会談で露呈した「米国の本音」

  2. 7

    エジプト考古学者・吉村作治さんは5年間の車椅子生活を経て…80歳の現在も情熱を失わず

  3. 8

    日中対立激化招いた高市外交に漂う“食傷ムード”…海外の有力メディアから懸念や皮肉が続々と

  4. 9

    安青錦の大関昇進めぐり「賛成」「反対」真っ二つ…苦手の横綱・大の里に善戦したと思いきや

  5. 10

    石破前首相も参戦で「おこめ券」批判拡大…届くのは春以降、米価下落ならありがたみゼロ