「サイコパスの真実」原田隆之著

公開日: 更新日:

 心理技官として長年犯罪者と向き合ってきた著者が、サイコパスについて解説したテキスト。

 サイコパスとは「良心を欠いて生まれた人々」。俗にサイコパスについて、「凶悪な連続殺人事件に加担する者」「知能が高い」「悲惨な家庭環境で育った者が多い」などと語られるが、すべて事実とは異なる。人口の1%から数%いると見積もられ、その圧倒的大多数は、シリアルキラーでもなければ、犯罪者ですらない。サイコパスは一般の人々と異なるさまざまな特徴があるが、専門家以外が見分けることは難しいという。実際に出会った彼らの素顔を紹介しながら、サイコパスの具体的な特徴を解説。

 悪とは何かという根源的な問いかけをわれわれに投げかけてくるサイコパスの闇に迫る。

(筑摩書房 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「おまえになんか、値がつかないよ」編成本部長の捨て台詞でFA宣言を決意した

  2. 2

    【原田真二と秋元康】が10歳上の沢田研二に提供した『ノンポリシー』のこと

  3. 3

    カーリング女子フォルティウスのミラノ五輪表彰台は23歳リザーブ小林未奈の「夜活」次第

  4. 4

    3度目の日本記録更新 マラソン大迫傑は目的と手段が明確で“分かりやすい”から面白い

  5. 5

    国分太一“追放”騒動…日テレが一転して平謝りのウラを読む

  1. 6

    福山雅治&稲葉浩志の“新ラブソング”がクリスマス定番曲に殴り込み! 名曲「クリスマス・イブ」などに迫るか

  2. 7

    「えげつないことも平気で…」“悪の帝国”ドジャースの驚愕すべき強さの秘密

  3. 8

    松岡昌宏も日テレに"反撃"…すでに元TOKIO不在の『ザ!鉄腕!DASH!!』がそれでも番組を打ち切れなかった事情

  4. 9

    年末年始はウッチャンナンチャンのかつての人気番組が放送…“復活特番”はどんなタイミングで決まるの?

  5. 10

    査定担当から浴びせられた辛辣な低評価の数々…球団はオレを必要としているのかと疑念を抱くようになった