「サイコパスの真実」原田隆之著

公開日: 更新日:

 心理技官として長年犯罪者と向き合ってきた著者が、サイコパスについて解説したテキスト。

 サイコパスとは「良心を欠いて生まれた人々」。俗にサイコパスについて、「凶悪な連続殺人事件に加担する者」「知能が高い」「悲惨な家庭環境で育った者が多い」などと語られるが、すべて事実とは異なる。人口の1%から数%いると見積もられ、その圧倒的大多数は、シリアルキラーでもなければ、犯罪者ですらない。サイコパスは一般の人々と異なるさまざまな特徴があるが、専門家以外が見分けることは難しいという。実際に出会った彼らの素顔を紹介しながら、サイコパスの具体的な特徴を解説。

 悪とは何かという根源的な問いかけをわれわれに投げかけてくるサイコパスの闇に迫る。

(筑摩書房 820円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    農水省「おこめ券」説明会のトンデモ全容 所管外の問い合わせに官僚疲弊、鈴木農相は逃げの一手

  2. 2

    早瀬ノエルに鎮西寿々歌が相次ぎダウン…FRUITS ZIPPERも迎えてしまった超多忙アイドルの“通過儀礼”

  3. 3

    2025年ドラマベスト3 「人生の時間」の使い方を問いかけるこの3作

  4. 4

    武田鉄矢「水戸黄門」が7年ぶり2時間SPで復活! 一行が目指すは輪島・金沢

  5. 5

    松任谷由実が矢沢永吉に学んだ“桁違いの金持ち”哲学…「恋人がサンタクロース」発売前年の出来事

  1. 6

    大炎上中の維新「国保逃れ」を猪瀬直樹議員まさかの“絶賛” 政界関係者が激怒!

  2. 7

    池松壮亮&河合優実「業界一多忙カップル」ついにゴールインへ…交際発覚から2年半で“唯一の不安”も払拭か

  3. 8

    維新の「終わりの始まり」…自民批判できず党勢拡大も困難で薄れる存在意義 吉村&藤田の二頭政治いつまで?

  4. 9

    日本相撲協会・八角理事長に聞く 貴景勝はなぜ横綱になれない? 貴乃花の元弟子だから?

  5. 10

    SKY-HI「未成年アイドルを深夜に呼び出し」報道の波紋 “芸能界を健全に”の崇高理念が完全ブーメラン