「イーロン・マスク 未来を創る男」アシュリー・バンス著、斎藤栄一郎訳

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 人類の生き残りをかけて、この世界を何とかしたい。そのために地球上のエネルギー構造を変えよう。火星にコロニーをつくって人類を送り込もう。

 こんなとてつもないことを夢見る男がいる。イーロン・マスク。シリコンバレー出の革新的実業家、エンジニアで、スティーブ・ジョブズやビル・ゲイツと比較されることも多い。彼は本物か、それとも大ボラ吹きか。テクノロジー分野で活躍するライターが、「マスク帝国」に足を踏み入れることを許され、「未来を創る男」の実像に肉薄している。

 1971年、南アフリカ・プレトリアに生まれた天才少年は、10歳でコンピューターに出合い、シリコンバレーを目指す。ベンチャー企業のインターン、起業、クーデター、買収など紆余曲折を経てIT長者として名を上げ、少年のころから追い続けてきた壮大な夢の実現に向かって走り出す。

 この世界を何とかしたい。しかし人生は短い。だから仕事はとてつもなくハイペース。全米を自家用機で飛び回り、ワークライフバランスなど無視して仕事に没頭。優秀な人材を見つけるとあらゆる手段で入社を迫る。せっかちで、楽天家で、ときに冷酷。目標が大き過ぎて、余計なことを考える暇がない。

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