「『もしもあの時』の社会学」赤上裕幸著

公開日: 更新日:

「たら、れば」なんてナンセンス、「歴史にifはない」といわれる。

 だが、ifの思考はある時代を生きた人々の実現しなかった願望、失敗に終わった計画など、「ありえたかも知れない未来」を把握することを可能にし、歴史に埋もれた「敗者」を救いだし「未来」への視角を開いてくれるのだ。

 1982年生まれの社会学者である著者が、フイリップ・K・ディックの歴史改変SF小説「高い城の男」や、小松左京や藤子・F・不二雄らの作品、さらには90年代に一大ブームとなった日本の架空戦記小説などを取り上げ、「歴史のif」の可能性を示した意欲的な論考である。

(筑摩書房 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「豊臣兄弟!」白石聖が大好評! 2026年の毎週日曜日は永野芽郁にとって“憂鬱の日”に

  2. 2

    川口春奈「食べ方が汚い」問題再燃のお気の毒…直近の動画では少しはマシに?

  3. 3

    あの人「なんか怖い」を回避する柔らかな言葉遣い

  4. 4

    自分探しで“変身”遂げたマリエに報道陣「誰だかわからない」

  5. 5

    (1)高齢者の転倒は要介護のきっかけになりやすい

  1. 6

    2度目の離婚に踏み切った吉川ひなの壮絶半生…最初の夫IZAMとは"ままごと婚"と揶揄され「宗教2世」も告白

  2. 7

    「誰が殺されてもおかしくない」ICE射殺事件への抗議デモ全米で勃発

  3. 8

    解散総選挙“前哨戦”で自民に暗雲…前橋出直し市長選で支援候補が前職小川晶氏に「ゼロ打ち」大敗の衝撃

  4. 9

    業績悪化で減収減益のニトリ 事業の新たな柱いまだ見いだせず

  5. 10

    チンピラ維新の「国保逃れ」炎上やまず“ウヤムヤ作戦”も頓挫不可避 野党が追及へ手ぐすねで包囲網